2011年7月28日木曜日

光合成細菌による放射能除去

実験の考察(http://himawari-gumi.blogspot.com/2011/06/blog-post_24.html)や実験データから、複合発酵(http://himawari-gumi.blogspot.com/2011/07/blog-post.html)が良いのではないかと考えていましたが、広島国際学院大学の佐々木教授が光合成細菌でセシウムを除去できるとしています。

放射能汚染問題が拡大する中、広島国際学院大学の佐々木教授が、セシウムを除去する新たな方法を研究。それは「光合成細菌」というバイオ菌。実験では2.5グラムの放射線を出さないセシウムを溶かした500リットルの水から、3日間でセシウムを完全に除去することに成功。実用化への期待が高まる。

このニュースですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20110728-00000007-jnn-soci

少しでも早く汚染された水や土から放射性物質を取り除きたい、しかも、安価で簡便な方法で。そういうことを考慮して次の一手を考えてみたいと思っています。広範囲に汚染が広がっているので、費用をあまりかけずに大規模に実施できる方法が必要です。

思いつきレベルですが、光合成細菌を培養し、それが増え続ける環境を作り、その環境に汚染水や汚染土を入れる。あるいはその環境を汚染土の上に作る。

時間がかかるとは思いますが、佐々木教授の方法と似た効果が得られると思います。

光合成細菌が増え続ける環境は何がいいでしょうか?
発酵環境ということであれば、竹粉なんかが良さそうに思います。
竹には糖質やミネラルが豊富ですし、竹林には伐採が必要なほど竹があります。

浄水をするなら竹炭の粉末に光合成細菌を投入して、その中を汚染水を通過させるなんていうのが良さそうです。飯山一郎氏もこの方法をホームページに書いていますね。

調べてみたら、竹炭のマクロ管は光合成細菌や乳酸菌などが収まるサイズなのでたくさんの細菌を保持できそうです。ミクロ管はセシウムよりも少し大きいサイズなので、竹炭の中を通せばミクロ管にセシウムが引っかかるように思います。

光合成最近の培養方法は「現代農業」などの雑誌などに掲載されていますので、誰でもできると思います。
竹炭はなかなか個人では作れないかもしれませんが、少しお金を出せば購入できます。
竹粉は個人でも作れそうですね。販売している業者さんがたくさんありますから入手は容易です。

2011年7月12日火曜日

複合発酵法?

特許「複合微生物体系の複合微生物動態系解析における複合発酵法を用いた放射能・放射性物質分解処理方法」
http://www.patentjp.com/17/U/U100114/DA10001.html

要約にはこう書かれています。

課題
放射性廃棄物は、従来の科学技術では処理することが不可能であり、危険性を回避した状態で保存して、放射性廃棄物が放射線を放出して自己崩壊するのを待つものに過ぎない。

解決手段
本発明は、複合微生物体系の複合微生物動態系解析における複合発酵技術を用いて、処理槽内の酸化・変敗・腐敗を止め、すべての好気性および嫌気性フザリウム属菌群(酸化性細菌群)を抑制し、沈澱槽において固形発酵を起こさせることで、複合微生物の循環サイクルを起させ、難分解性の放射能・放射性物質に対する分解菌、分解酵素を現生、発現させ、分解消失する方法を提供するものである。


つまり、こういうことでしょうか?
微生物を使って、酸化や腐敗を防止してから、複数の微生物の集団による発酵環境を作って、その中で放射性物質に対する耐性を持ち、分解能力を持った菌や酵素を発生させることによって、放射性物質を安定した物質に変えようというもの。


複合発酵法の微生物プロセスは簡単にまとめるとこんな感じでしょうか。

1.微生物酵素と植物酵素による抗酸化効果によって酸化・変敗・腐敗を抑制。
2.好気性発酵微生物(酵母、乳酸菌など)がビタミン、ミネラル、アミノ酸などの生理活性物質を作り、大腸菌や糸状菌などの好気性有害菌を抑制。
3.通性嫌気性乳酸菌にリレーして放線菌が出現し、抗菌性物質を作り、細菌、病原菌などの嫌気性有害菌を除菌。
4.窒素固定細菌や根瘤菌が空気中の窒素を固定。
5.光合成細菌や藻類、藻菌類などの合成型の微生物が気体を培地として置換と交換を行う。

1から4のプロセスは目的の菌を発生させるための環境整備で、5のプロセスで菌を発生させる。
この方法で放射性物質を安定化させる菌を作れるかどうかは疑問です。
そういうことが起きるかもしれないとは思いますが、「やってみないとわからない」というものではないでしょうか。

こういう発酵環境は農家さんなら作れるんじゃないでしょうか?
光合成細菌や藻菌が元気よく増える状況をチップや竹炭などの上に作って、そこにゆっくりと汚染水を流すなんていうのはどうでしょうか?

チップや竹炭なら発酵菌を大量に保持できます。
飯舘村の汚染土に含まれているのがほとんどセシウム(Cs134とCs137)だそうです。
セシウムは融点が低いので、例えば土を熱して水に通せば水の中に流れ出るんじゃないでしょうか?ダメかな?
そのセシウムを含んだ汚染水を何度も発酵環境の中を通す。
有用な菌を発生させられればという条件が満たされないといけませんが。

簡単な設備を作って実験できるといいのですが。